会社概要

 


会社名

有限会社OZ

代表取締役

江崎 貴久

住 所

〒517-0011 三重県鳥羽市鳥羽一丁目4-53 

連絡先

tel:(0599)28-0001 fax:(0599)25-1300

設立

平成13年9月4日

資本金

300万円

事業内容

エコツアー企画

観光情報サービス

地域づくりコンサルティング

人材育成研修企画

加盟団体

公益社団法人伊勢志摩観光コンベンション機構

鳥羽市観光協会

鳥羽商工会議所

鳥羽市エコツーリズム推進協議会

伊勢志摩学生団体誘致委員会

伊勢志摩ガイドの会

NPO法人日本エコツーリズム協会(個人)

 

 

   


「では、いよいよ無人島たんけんに向けて出港しま〜す♪」

 アナウンスとともに、船に乗り込み港を出ます。子どもたちは初めて出会う自然に胸をふくらませ、大人たちの中には小さい船ならではの海の近さに、いつもの殻を脱ぎ捨てて、子どもに返ったような素朴な瞳になっている人もいます。

 ここは伊勢湾の入り口。この鳥羽湾は船の「泊まり場」がなまって「トバ」⇒鳥羽となったと言われています。船が主な輸送手段であった頃、航海の日和を見る港として古くから海の旅人を迎えてきたところでもあります。

 そんな歴史をもつ鳥羽市には、4つの有人離島と10以上の無人島があり、漁業も盛んな町です。漁師の数は現在日本で4番目の多さで、古くからこの伊勢湾・鳥羽湾の恩恵を受けて生きてきました。この辺りでおいしい魚介類が獲れるのは、木曽三川をはじめその他いくつもの河川が海に流れ込み、豊かな日本の森とつながり海が育まれているからです。鳥羽湾はちょうど、伊勢湾の背景に連なる山々からの栄養をもたらす海水と外洋の冷たく透明度の高い海水がぶつかり合うところ。そんな鳥羽の磯場では、海藻や魚介が育つための繊細な条件がそろっている奇跡の海なのです。それこそが、お伊勢さんがこの伊勢志摩の地にご鎮座された所以のひとつでもあります。

 私たちがツアーを行っている伊勢志摩国立公園の海岸は岩場と砂浜が入り混じり、特に磯場は小さな生き物たちのゆりかごの役目を果たしている大切な場所です。そのため、魚やエビ、カニ、貝類、ウニやヒトデなどいろいろな種類の生き物たちが、卵を産みにやってくるのです。その卵からかえった小さな命は、鳥羽の磯場で大きくなって、巣立っていきます。

 無人島を始めとする鳥羽の沿岸部では干満差が2M以上もあり、干潮時には、この磯場が広大なタイドプールとなって姿を現します。私たちは、生き物の赤ちゃんたちや、そこで暮す他の生き物たちの様子を見ることができるのです。誰もいない浜に自分たちだけ、というのは気持ちのいいものです。でも、あまり大人数で毎日行くと、自然をそのままにできなくなってしまい、保全ができなくなるかもしれません。そのため、私たちはツアーの人数を制限したり、開催日の制限をしたりしています。また、シュノーケルやクリアカヤックで魚気分を味わうことで、自然への付加が少なく、臨場感あふれるツアーを企画しています。

 鳥羽の海ならではの魅力は自然や生き物だけではありません。そんな自然に直接向き合った生活をしている人々が織り成す文化をぜひ、感じていただきたいと思い、水産資源を生業とする漁村や町の問屋をめぐり地元の食を通して地域循環を守る文化に人としての営みを感じていただくツアーも実施しています。ツアー一番のポイントは、一見、人間の生活とは切り離されている海の中の世界が、人間の暮らしとつながっているということに気付くことだと思います。

 離島や漁村をフィールドとしたツアーでは、地元の人しか知らないような食べ物や独特の神事、島や漁村で生活する島民たちの暮らしを通して、これまで境界線だった海と陸の境目がつながった違う世界の入り口に見えてきます。

 たとえば「サメのタレ」(干物)や「エイのヒレの干物」。これらは地元でもわずかにしか流通していません。毎日、海上の危険と恩恵の間で「とおさん」たち漁師が刺し網や1本釣りで釣っても市場に出せないサメやエイを、島の「かあさん」たちがさばき、それぞれの家庭の味をつけて外に干す。ここに暮らす人々にとって、海は恵の入り口です。そんな場面に出会うと、その干物を通して島のかあさんの家族や、それを食べさせてあげようと思っている人たちへの愛情も伝わってきます。そうしてできた干物を、ツアー中にお願いすると分けてくれます。購入するツアーの参加者たちは、安くておいしそうに見えるから、という理由だけではなく、かあさんたちの笑顔に安心し、島の人情を自宅や友人へのお土産として伝えたくなるのかもしれません。

 私たちも、鳥羽の島々にわたるといつも変わらない風景への安心感と同時に、毎回新たな発見や感動があります。季節によって、花も虫も海藻もまったく違います。そして、その島の人たちもまた、季節に応じた生活をしています。離島は決して便利ではないけれど、だからこそ、守られ、育まれているものに魅了され、生きた自分を再確認できるような心地にさせられます。

 風待ち港として、海女の国として、古くから旅人を受け入れてきた鳥羽湾の島々では、海も山も人々も、ゆったりと迎えてくれます。私たちも女性やお子様が無理せず、自然の中でゆったりとお過ごしいただけるようなツアーをご案内しています。 伊勢志摩で、もう1歩奥へ、見える旅から、感じる旅へ。私たち、海島遊民くらぶが心よりお待ちしています。